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ADHDは高校のころ悪化しやすい。その原因と僕が不登校になった理由

      2017/04/09

義務教育と高校生活とは何が違うのか?

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日本は6・3・3制と呼ばれる12年間の義務教育を権利ではなく、義務として子供に社会福祉の基礎として受けさせています。

大学の教職員課程の中では義務教育の意義とは、平均的な一般教養を平等に受けることで、

近代的な考え方、協調と個人の尊重という、人と人との関係に経済的な格差も、また知識の格差も無くすためにあるとされています。

 

興味深いのは、平均的な教養と言う部分に非常に重点が置かれている点です。

これは義務教育を受ける年齢では、まだ家庭教育との連携が必要で、学校教育では社会的ルール、家庭では愛情と人としての在り方をある種分けている点です。

一方で形式上では、高校というのは、一般教養を離れてより社会的に会社や進学に備えた、準備段階としての役割があります。

 

ですから日本の就職は、技術職も一般行政職員の就労条件に高校卒業以上が条件となっています。

もちろん中学卒業でも就業は出来ますが、中学卒業ではまだ16歳になるかどうかの年齢なので、

満15歳達した以後の3月31日が終了するまで、労働者として給与を支払う事は出来ません(労働基準法第56条)。

そう考えると、技術や知識を就業に対応させるには、高卒以上が妥当と一般的には認知されているんですね。

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本当の思春期が訪れる時

思春期都は個人差がありますが、簡単に何がどう変化するのかは一番変わるのは、身体が成人に非常に近くなる時期であるという点です。

高校時代の最初16歳~17歳は、異性への意識が芽生えますので、精神的にも独立性がやや出てくる頃です。

 

ADHDの経緯を見ると、発達障害における脳障害の兆候を最初に親が知るのは、小学校3年前後あたりから、学習能力やコミュニケーション能力で段々とわかるようになるそうです。

そして中学校で、男性は体力差、女性ではコミュニケーションで個人の差が生まれます。

そして、高校入学の際には受験という進学を始めて決める試験がやってきます。

 

ADHDが家庭内でハッキリと症状が出てくるというのは、家庭内で思春期時代に多いという事があります。

本来の子供の性質は、義務教育ではほぼ固まりますが、高校時代は学力という基準でクラス内で必ず差が出て来るため、様々な場面で、クラスメートと比較されるシチュエーションが出てくるわけです。

このコミュニケーションでは、会話力や持ってる知識や記憶を十分活用する時期ですから、ADHDの子供にとっては、ハードルがいよいよ現れる時期となります。

 

進学という同調圧力

もう一つ高校時代がADHDの人に及ぼす影響は。それまで無かった集団での「同調圧力」です。笠間様

それまでの学力とは一般教養のようなものでしたが、高校では学習能力に、基礎学力を応用した考える思考力を頻繁に使います。

スポーツでも走り方、学習でも一定期間の試験が来る日までに、暗記する事柄が増えていきます。

 

高校時代は3年間ですが、そういった事にADHDの人が慣れるまでは、実質上2年間しかないのです。

3年生からは大学受験という進学か、高校卒で就職するかの本人の主体性が問われることになり、それが一人残らず全生徒に課せられるため、ADHDの人にとってはこの「同調圧力」は非常に厳しいものになります。

 

大人になり、社会人でADHDが職場で問題になるのは、社の方針である業務が社員の同じ共通認識が前提となっているからです。

言い換えれば、この高校時代を如何にADHDの方は、その障害を乗り越えられるかが、将来にも強い影響を与えると言ってもいいかもしれません。

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学校生活の中に入り込むプレッシャー

ぼくの場合不登校とまではいきませんでしたし、高校時代は不登校という経験はありませんが、

中学卒の友人では高校に入学してから不登校が結構多く見かけられました。

出会った中で近所に住んでますから、いつでも話を良くしていました。

 

その不登校になった理由が、「目に見えない、なんとなくあるプレッシャー」なんだそうです。

学力では単位と言う基準が設けられ、クラスメート同士でも部活動となって、能力差を実感するようになります。

そのため、交友関係は非常に相性の良い能力や学力に極端の差のない、非常に小さなコミュニケーションの輪が生まれます。

この「輪」の大きさが、ADHDの傾向が強い子供もの場合、非常に小さいことがあげられるんですね。

 

ADHDの子供同士というのは、互いに意見は全くかみ合わないことも多いです。

他で受け入れらないという、無意識の疎外感では共通して互いに共有しているところがあります。

そのため、輪の中の一人がADHDや発達障害の影響で、先生やクラスメートから批判をされる機会が多くなった時、

自己嫌悪と疎外感を強くしてその「輪」が崩れて、それぞれ孤独感を味わうようです。

 

やがて登校したくないとうより、常にその批判が頭から離れなくなり、
ADHDの特徴である新しい情報の整理で他の興味や関心にそれが転換されず、非常に倦怠感や疲労感を感じるようになります。

そして最後は不登校という、「行かなければいけないことはわかっている。」

という意識は働いても、行動と意識がかい離し、朝は起きれないとか、人の話が理解できない、授業についていけないなどのADHDの特徴を加速させてしまいます。


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