家族にもなかなか言えないADHDの悩みが相談できる場所はここだ!
2017/05/04
専門医に相談するならどこが良いですか?
まず前提として、ADHDは精神障害ではありませんので、突然病院に行っても自分がADHDの知識がない限りは、相談しようが無いと思います。
そこで年齢に関係なく最初に相談に行くのは、まずその地域にある発達障がい者支援センターです。
場所に関しては、「発達障がい者支援センター」でネットで検索しても良いですが、
身近なところでは生活支援センターや、ハローワークなどでも最近では専門職員や、カウンセリングを行っています。
そこから、大人でも利用できる発達障害に関する、支援団体の紹介を受けられる場合もあります。
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ネットの相談は有効ですか?
簡潔に言えば、ADHDの方にとっては「精神的不安」がやや和らぐ程度ですね。
あまり、障害の改善を期待してネットに浸るのは、かえってADHDのような発達障害にはプラスにならないと言えるでしょう。
繰り返しますが、ADHDは進行性の認知症や、精神障害とは全くことなり、
脳神経系の障害です。通常生活して同じように育てられても、障害があるために人とは違ってくるという事です。
従い、病気の様に明確な治療薬や改善する処方箋があるわけではありません。ADHDは先天性発達障害といっても過言ではないでしょう。
インターネットで調べる場合は、「ADHD」のキーワードだけではなく、
「職場でADHDが」とか、やや具体的な”文章”で検索をかけると、自分のケースに合った相談件数がヒットします。
掲示板のような雑多な話題のサイトでは無理で、ADHDに特化した相談を受け付けているサイトは、「ADHDの看護師 悩み」とか、「学生ADHD嫌われています。」
といったように、こうした文章で早く見つけることが出来ます。
それでも、そうしたサイトは情報や知識の一つでしかないので、専門的なアドバイスは少ないと思っておいた方が良いでしょう。
電話相談はあまり意味がない
ADHDのような発達障害は、カウンセリングで不安は多少解消しても意味があまりありません。
心の悩み、ストレスを引き起こしているのは、「障害による生活への影響」なので、必要なのは必要なアドバイスを具体的に得ることです。
そのためには、電話で理論的に説明されても、ADHDの人はその場では納得しても、電話を切った直後に別の用事があれば、それによって忘れてしまいます。
適切な指導とアドバイスは、「手帳を毎日、ADHDの人と確認してもらう。」とか、
「片づけは1回に10個、終わったらチェックシートに丸をつける。」とか、ケースバイケースで個人個人で対応が違います。
まず自分が自分で「私はADHDだ。」と自覚する人は少ないので、「いつも同じミスが続く」とか、「簡単な事でも、すぐ忘れてしまう。」
とか、ポイントは常に繰り返し同じ動作をするとか、具体的な事を他人から指摘された時です。
ADHDのような発達障害は、本人よりも周囲の人がまず「おかしい」と気が付きます。
そこで、自分と出来れば身近で自分の日常を観察している家族と専門機関や、専門医、相談員に相談した方が良いのです。
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ラジオやSNSに投稿するのは?
仮にその投稿を見る方が、そうした発達障害に詳しい専門医や心療内科医、カウンセラーである確証があるなら、
相談しても構いませんが、ラジオの場合は投書でそのアドバイスも限られた放送時間の中で行うため、やや尻切れトンボの話になることも多いです。
また、普通の民間クリニックでさえ、発達障害でADHDと診断されるには、通常の精神科医や心療内科医では、経験が無いと判断が出来ないことが多いです。
加えてADHDの人は、「自分はやることなすことミスが多くて、自分でもダメだと思っていても治せない。」
といった、抽象的な言い方をどうしてもするため、単なる人生相談と啓蒙だけで終わるケースも多いです。
ここが一番勘違いされる部分ですが、ADHDの診断は、多動性とか、衝動性、その他いくつかのパターンを、
本人の記憶から引き出して当てはめていくことでハッキリします。
「やる気がない」だけでは、診断することは出来ず、「何をどうやって、こうしたけど上手くいかない」などの、
ミスや人との関係で、行動や言動を分析する必要があるのです。
また対面して、感情の動きや表情などから鬱病や、他のストレス、心身症などの有無を調べる必要もあります。
本人と直接面談もせずに、言葉だけで解決はしませんし、言葉の様子だけでは想像で、相手も勘違いしますから、個人的にあまりオススメはできません。
発達障害の特徴は、本人は指摘されるまで無自覚である場合がほとんどだと、覚えておくと良いでしょう。
カウンセリングとは全く違うADHD診断
まずADHDの診断で、「あなたはADHDの疑いがあります。」というのは、医師やカウンセリングの裁量だけで決まるわけではありません。
アメリカの精神医学会では、DSM-5という診断基準で、項目別チェックを行いますし、
WHOでもICD-10 などの検査と、本人との直接面談、行動評価表、知能、発達、神経学検査など、その調べ方は基準があるのです。
原則的にこれらは、「医療機関」の仕事です。従って相談してそれで解決ではなく、ADHDの発達障害の度合いによって、適正な生活支援などが必ず必要となります。
相談する場所は、あくまでもその窓口に過ぎません。
もし自分で普段の生活や仕事で、自分一人ではどうにも解決しない、しかも生活や仕事に支障があるなら、必ず「専門機関に相談」し、なるべく早い時期に専門医の紹介を受けるべきです。
発達障害は、自己流でも啓発でも改善することは絶対にありません。ADHDは、脳の神経障害であることを忘れないでください。
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