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医療の観点から見る看護師が接するADHDへの接し方

      2017/04/09

いろんな症状が噛み合ったADHD

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発達障害として、以前はLD(学習障害)、PDD(広汎性発達障害)、

AD/HD(注意欠陥障害・多動性障害)と細分化されてきましたが、成人の発症例が増加するにつれて、

ADHDという呼び名が一般的には定着してきました。

 

医療の観点からすると、非常に広範囲に障害が影響するので、最も対応に誤解を生じやすいと言われています。

そこで、医療現場の看護師の立場でADHDの方と、どう接するかという事をお話いたしますね。

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ADHDの医学的判断とは?

多動性障害と注意欠陥障害とは、実際は定義が若干違います。

ある行動で前後の関連性が無い注意障害は、一つの行動に複数の関連動作が合わさっている場合に、障害が出てきます。

その時、いつの時点での行動の記憶だったのか、未整理のまま実行を要求されるので、

一連の動作の一部しか行動できないのが特徴になります。これが多動性障害です。

 

これに視覚障害や学習障害も関連してくる場合があります。

一方で物忘れなど、簡単な暗記や日にちの記憶などの障害が不注意優位性です。

この多動性障害と不注意優位性は、男女の区別は少ないのが特徴です。学習障害と違うのは、

物事の理解は出来るのですが、記憶の中で取り出すことが出来ないのです。

 

決して「記憶していない」わけではないのが、ちょっと興味深いですね。

ちなみに広汎性発達障害は幼児性で、これは大人になってからも、ハッキリ残る確率は低いとされています。

 

看護師の考える、患者の接し方

まずADHDの人は、介護や介助などのような認知症同様の、日常生活に支障をきたす症状はありません。

従って、生活自体は独立性があります。

医療現場で看護師が必要となるケースは、人間生活上で必要となる歩行、食事、排泄が正常に行えない場合です。

 

従って、ADHDの方との接し方は、一緒にいる方の要求の仕方で変わります。簡単に言えば、普通の生活は一人でも出来るのがADHDの患者です。

出来ないのは、コミュニケーションというより、自分の生活とは直接関係のない、他人との関わり合い方です。

看護師から見ると、ADHDの人とは、キチンと対応を間違えなければ、コミュニケーションは取れます。

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単純なことをお願いする

ADHDの人は、非常に自己否定で自分に嫌悪感を抱いています。まずそれを取りぞくことです。

丁度病気の患者の不安を取り除く、医療看護師の役割と同じです。

それには、繰り返し同じ要求なら単純で、一つの簡単な作業ならADHDの人も可能です。

まずは障害の中でそれを見つけます。慣れてしまえば、それを覚える必要は無くなります。

 

任せっきりは禁物、常にヒントを与えること

認知症患者でも、論理で説得しても理解できないように、ADHDは記憶力を順番に覚えられません。

しかし一応、記憶の中には言われたことは存在しています。

そこで、ある決まったやるべきタイミングで、「これ持った?」とか、「じゃあ行こうか。」

とADHDの人の頭の中にある記憶を引き出すヒントを与えます。

 

最初にきっかけを与え、途中に一緒に行動を修正すると、介護でも同じですが行動と記憶が徐々につながるようになります。

看護師の考えで言えば、リハビリですね。つまりそうした補正役はADHDの改善には必要となるでしょう。

ADHDの方の行動は、一見すると意味を伴っていないようですが、よく見ると記憶を頼りにしていることはハッキリとわかります。

少しのサポートを与えてあげることで、改善に向かわせることは、それほど困難なことではないでしょう。


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