失敗を繰り返すのはなぜ?ADHDの子供に見られる6つの特徴
2017/04/09
ADHDは生まれつきの障害なので、その特徴的な行動は子供のころから見られます。
ADHDは大人になっても、それを知らずに過ごしている人も多いくらいなので、子供ならなおさらそれに気が付くのは難しいところがあります。
子供なら、やんちゃな子供。子供だから失敗は仕方ない。と見過ごされることが多いようです。
僕の場合も、子供のころから思い返せばADHDの特徴は出ていたものの、まだ今ほど認知されている障害でもないので、大人になるまで気が付きませんでした。
しかしADHDは子供で、早期発見ができるほど治療もしやすくなります。
子供の様子が少し普通よりは違っている?と思ったら、ADHDを疑ってみることは必要です。
今回は、ADHDの子供によく表れる特徴を、僕自身の体験を元にまとめます。
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忘れ物が多い
忘れ物は誰でもするものですが、ADHDの忘れ物は通常の度を越えています。
普通の人なら、多くても1か月に2~3回ほどでしょうか。これでもちょっと忘れ物が多いと、先生からは怒られてしまうレベルですよね。
しかし、ADHDの忘れ物は1週間に2~3回あります。
細かい物をあわせたら、小学生のころ、僕はほぼ毎日何かしら忘れ物をしていました。
教科書や体操服なんかは先生に見つかるので怒られますが、鉛筆や消しゴムなんかの忘れ物は友達から借りてすましていました。
そのころ仲の良かった友達なんかは、僕のために僕専用の鉛筆と消しゴムを用意してくれていたこともありました。
そして僕が借りたら返さないという特徴も見抜いていたので、1日が終わるときには必ず、「消しゴムと鉛筆返して」と言ってくれていたんですよね。
今思えばすごく理解ある友達で、そういう友達がいたから小学校も楽しく過ごせたんではないか思います。
普通、毎日のように筆記用具を貸して、しかもしれを返さないなんて、友達なくしちゃいますからね。
ちなにみ、筆記用具を返さないのは悪意があるからではもちろんなく、「借りたことすら忘れている」からなんです。字が汚い
大人となった今でもですが、ADHDは特に字が汚い人が多いです。
子供のときに字をしっかり教えても、とにかくADHDは字のバランスを整えるということが苦手です。
そのくせ、習字はうまいのに、鉛筆で普通の文字を書くとなると下手という場合もあります。
整理整頓ができない
とくかくADHDの子供は片付けができないため、部屋が汚いです。
学校ではちゃんとやっているかというと、やっぱり教室の引出しの中も汚いです。
僕の机の周りには、いつもゴミが散乱して、女子が「汚い!ゴミはゴミ箱に入れてよ!」と怒られていました。
ADHDの特徴として、執拗にゴミを片付けろといわれたとき、一瞬は片付けます。
しかしすぐにそれを忘れて、怒られるとわかっていても、ゴミを放置することを繰り返してしまいます。
僕は大人になった今、整理整頓についてはだいぶ改善しました。
まず持ち物を少なくして、物を必要以上買いません。今はやりの、ミニマリストみたいな感じですね。
これだと物が散らかるということも最初からありませんし、片付ける場所が広いのでなんとかなります。
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失敗を繰り返す
これはとくに子供のころに酷い特徴ですが、とにかく何度も同じ失敗を繰り返します。
お母さんがどんなに悲しんでも、お父さんにどんなに怒られても、先生からみんなの前で注意されたとしても、繰り返します。
普通なら、怒られたことでとても気を付けるようになり、「同じことをしたら大変なことになる」と胸に刻まれると思います。
ADHDも、もちろん怒られたらすごくショックですしへこみます。それは普通の子供と同じです。
しかし、その場だけはショックを受けて、他の刺激を受けたり、時間がたってしまうと、そのことが抜けてしまうんです。
そして、失敗が発覚したときに、またそのことを思い出すんです。
「何で何回も同じ失敗をしてしまうんだろう・・・」と、自分自身ですらわけが分からないんです。
周りの空気が読めない
僕は小学校のころ幸運なことにとても人が良い友人に恵まれました。
しかし、友達の数自体は少なかったと思います。
最初は元気がいいやつ。とクラスのリーダー格からも気に入られたりするんですが、なぜか段々と話をしてくれなくなるんです。
昼休み、それまでは一緒にドッチボールをしていた友達が、「お前はくるな」と言われた時は、今でも覚えてるくらい悲しかったです。
自分では分かりませんが、ADHDはまったく悪意なく周りを傷つけたり、うざがられる行動を取ってしまいます。
例えば、みんなで使っているボールを独り占めして離さなかったり、みんなと共有して行動するということに欠けています。
自己中なわけではなく、共有する、周りと共感するということが分からないんですね。
IQの数値が異常
ADHDは脳に普通とは見られない特徴があるとされます。
その原因については解明されていませんが、何らかの脳の障害、あるいは才能があることは明らかです。
そのため、ADHDの子供はIQについて通常の範囲とは異なるデータをたたき出す子供が多いです。
通常、普通の子供のIQは85~IQ115の範囲内の数値となります。
これは子供の65%にあたる数字です。
しかしADHDは、IQが異様にたかいIQ120以上を叩きだしたり、逆にIQ70以下の結果になる場合があります。
IQは70以下になると、精神遅滞の境界になります。
僕の場合は、小学校のIQテストで130を出したことがありました。
授業中も問題行動が多く、失敗することも多かったので、先生もかなり驚いたようです。
このように一部分には驚異的な才能を発揮されることがありますが、それを日常生活に活かすことが難しいのがADHDの特徴だと言えます。
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