■意外と根深い!対人恐怖症の原因から解決方法を考えよう
2017/04/09
対人恐怖症になった原因とは?
なんで自分は対人恐怖症になってしまったんだろう・・・これまで僕は何度もそう考えてきました。
僕は両親から不自由なく育てられて、少ないけれど学校に友達もいた。それでも気が付けば人と接することが苦手になり、対人恐怖症になっていた。
一体原因は何だったんだろうと考えずにはいられません。
対人恐怖症と一口に言っても、対人恐怖症は様々なタイプがあります。
「コミュ障・対人恐怖症のタイプ診断」のページで自分がどのタイプのコミュ障かわかるので、一度チェックしてみると、原因が分かりやすいです。
ちなみに僕はメンタル弱型と記憶力悪い型の合併タイプでした。
複雑なタイプの対人恐怖症でしたが、今は改善できて、営業の仕事なんかをこなしています。
それにはやはり対人恐怖症の原因である根元をしっかりと抑えること。それを知れば、一つ、対人恐怖症を治すための希望が見えてきます。
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対人恐怖症の原因を突き止める!
対人恐怖症・コミュ障になる原因には主に4つの原因が考えられます。
・子供のころ十分な愛情を得られなかった
・素のままの自分を受け入れてもらえた経験がない
・異常に自分のことばかり気にしてしまう
・元々の能力が低い
4つの詳しい原因は各ページに書いていますが、対人恐怖症はこの4つの原因の複数を同時に抱えている場合が多いです。
多くの場合はやはり幼少期に形成された人格から、大人になって悪影響を及ぼしていると考えられます。
先天的な問題ではなく、後天的に対人恐怖症になったということがほとんどです。
しかし後天的に対人恐怖症になったということは、改善することも可能ということです。
まずは自分が対人恐怖症になってしまった原因をしっかりと突き止め向き合い、それから治し方や改善方法を試してきましょう。
僕も少し前まではコンビニにも行けないくらいのコミュ障でしたが、今では立派な営業マンです。
だからこそ言います。対人恐怖症とコミュ障は改善できます。
100パーセント治るとは言いません。元々持って生まれた素質や性格を変えることはできません。
でもストレスを感じずに、日常困らない程度にまで改善することは絶対できます。
諦めずに、自分に向き合い問題を解決していきましょう。
子供のころ十分な愛情を得られなかった
対人恐怖症の多くの人は、口を揃えて子供のころ親から愛情を得られなかったと言います。
虐待など受けた人もいますが、多くは虐待などさほど大したものではなく、両親が共働きで鍵っこでいつも家で一人で留守番をしていた。
親がスパルタ主義で勉強ばかりを押し付けられた。楽しい記憶がほとんどない。というようなものです。
子供からしてみると十分な愛情を受けられておらず、辛い記憶が多いというのが特徴です。
親から愛情を十分感じられないというのは、見過ごせる問題ではありません。
やはり人格形成、脳の発達、愛情などが十分に愛情を受けて育った子どもと、そうでない子供には明らかな違いがあるというデータがあります。
親がいつも喧嘩していた家庭の子供の脳は、平均的な脳より小さく縮んでしまうそうです。
僕も子供のころ月に1度は両親が喧嘩して、そのとき部屋の隅で耳をふさいでも聞こえてくる怒鳴り声に、頭がぎゅーっと押しつぶされる感覚を味わったものです。
あれは本当だったんだな、と大人になってからその悪影響に気が付きました(^^;)
親が子供を愛するという普通の行為は、子供に莫大な資産を残します。
親が子供を無条件に愛すると、子供にはどのようなプロセスが働くのか見てみましょう。
自分(子供)は存在するだけで特別!価値がある人間!だと思い込む→自分が好きになって自信が出る
→小学生くらいになると自分を愛してくれる親が大切になる→親が喜ぶように勉強やスポーツで努力しようとする
→大好きな親が褒めてくれるのでますます頑張る→たとえ学校で嫌なことがあっても家の中で回復→明るく育ちコミュ力ばっちりな大人になる
という一連の流れが一般的にできるんですね。
愛情を注がれていない子供というのは、どこかの流れが狂っています。
すると、自分に自信がない、価値なんてないと思い込むようになり、当然家族以外の他人と上手く接することなんてできなくなります。
愛され方を知らないのですから、他人から愛される方法なんて分かりようがないんですね。
まず自分は何もしなくても存在自体に生きているだけで価値がある!と思えていないことが、全ての自信をなくす原因となっています。
人格の形成はほとんど中学生くらいまでに形成され、高校生~大学生は思考が独り立ちする時期です。
社会人になると、ほぼ人格は形成されそこから今の性格を大きく変えるということはかなり難しくなります。
しかしそれでも、対人恐怖症を治す、改善させることは可能です。
素のままの自分を受け入れてもらえた経験がない
対人恐怖症になる人の多くは、家族や親せきという身内以外の人に受けいれられたという経験が少ないことが、対人恐怖症の原因の一つに挙げられます。
小学校、中学校、高校で周りの同級生となじめない、上手く友達が作れない。
学年が変わって最初の友達作りの時期を逃してしまうと、ずるずるとぼっちになってしまうことがあります。
なぜぼっちになってしまうかというと、やはり生まれ持った性格というのが大きな原因でしょう。
中には活発で悩みなんか感じないスポーツ大好き!というリーダーシップを自然に発揮できるタイプもいれば、
大人しくて引っ込み思案、自分からは声をかけられないという、元々の素質が対人恐怖症のタイプもいます。
大人しいのは個性の一つなのですが、それが引き金となって今の日本ではシステム的に対人恐怖症になってしまうケースが多いようです。
そして小学生、中学生と人格形成をする上でも、人として大事な友達を作るという練習でも、その成功体験をほとんどできなかった。
親以外の家の外で自分を知ってくれて受け入れてくれて、笑顔で何でも話し合う友達を作れなかったというのは、その後の人生で深い影響を与えます。
別に大人しくてゲームと本が好き、という性格でもいいんです。
それでも周りが受け入れてくれて、友達がいれば大人になってからも対人恐怖症やコミュ障にまではならないんです。
ただ口数が少ないけど、仕事はしっかりして別に周りのことなんて気にしていない、というマイペースな人になるだけです。
自分は対人恐怖症だから友達が少ない、のではなく、子供のころ友達ができなかったから対人恐怖症になった。ということが、原因の一つになるということです。
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異常に自分のことばかり気にしてしまう
対人恐怖症は人のことばかり気にして、周りからどう見られているかが異常に気になります。
だから対人恐怖症とは、周りの人が気になることだ。と考えている人がいます。
しかしこれは違います。むしろ真逆です。
本当は、人から自分がどう見られているのか、自分が気になる。というのが正解です。
対人恐怖症の人は自分のことばかり気にして、実は周りの人のことなんかこれっぽっちも考えていません。
家に帰って思い出すのは、あの人にどう思われたか?こう言われたから、ああ答えればよかったな。とか、実は全部自分のことばかりなんです。
相手が何を考えているのか、何が好きか、今何しているかなんかに興味はなく、目の前にいなければどうでもいいんです。
自分に集中してしまうあまりに、人からどう思われているかばかりが気になって、要は異常なナルシストだということです。
対人恐怖症の人は自分がナルシストだなんて!と認めようとしませんが、自分のことが精神を病むくらい気にしているなら、それって自己中ナルシストですよね。
自分への異常なまでの愛が対人恐怖症の原因だったなんてちょっと嫌ですが、認めると楽になります。
ナルシストだと認めてしまうと、今までより人と接することが幾分か楽になります。
だって本当は目の前にいる人なんてどうでもいい存在で、相手にどう思われようがどうでもいい存在なんですから、気にすることってとても無駄です。
だから今までよりどっしりと気持ちを構えられるようになります。
人からどう思われてるのか気になる~というタイプの対人恐怖症の人は、自分がナルだって認めてしまいましょう!
元々の能力が低い
対人恐怖症の原因の一つに、元々の頭の能力が低いことがあげられます。
これは持って生まれたもので変えることはできませんが、だからこそ卑屈になることは本来ないことです。
勉強の成績が悪い、人との会話が理解できず早すぎてついていけない。
ということがあると、とろい奴だと言われて仲間外れにされたり、バカ扱いされます。
だから本当は人と関わることが好きだし、話したいこともたくさんあるのに、人から相手にされなくて、バカにされるのが怖くて対人恐怖症になってしまうパターンです。
子供のころにこのようなマイナスの体験をしてしまうと、大人になってから人と関わろうという気力は薄れます。
能力が低いと仕事の内容も理解できないことがあり、今度は上司から使えないやつだと言われ、同僚からは笑われます。
能力的に限界な仕事を辞め、自分ができる単純作業の仕事に就く。あるいは引きこもりになってしまうこともあります。
この対人恐怖症の原因のタイプは、瞬発力がないだけであとから考えると分かることもあるので、その時のことを悔んだり後悔したりします。
だから落ち込みやすいし、なんで自分はこんなに簡単なことができないんだろうと自問自答してしまいます。
本当は人が好きで関わりたいぶん、心の闇は深まってしまい対人恐怖症になってしまうんですね。
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