ADHDにストレスは大敵!ストレスに弱い理由は自己嫌悪にあった
2017/04/09
ADHDは普通の人より、ストレスを感じやすいと言われています。
「人の気持ちが分からない、空気が読めないADHDなのに何で?」と思うかもしれませんが、これはADHDの僕自身もよくストレスを感じています。
これは、ADHDゆえに周りに理解されない、同意したり尊重されたり、対等に扱ってもらえないという機会が増え、ストレスが多くなると感じています。
今回は、ADHDにかかるストレスについてをご紹介します。
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何故、ADHDの方は疲労が多いのか?
ADHDの人の多くの悩みは、常に共通しています。
それは殆どが親類や両親、他人などの対人関係ですが、中でもプロジェクト方式の作業に大きなコミュニケーション能力に、障害を持たない人とは差があります。
プロジェクト方式とは、計画性のある最終目標がある行動ですね。
床を掃除し、シャッターをあげてから明かりを付けて暖房を入れておくなど、人の行動には順序が大抵あり、会社で言えば始業準備、店であれば開店準備です。
ですから普通はそこで、暖房をつけてからシャッターを開けても順序は開店準備ですから、別に問題はありません。
しかし、職場にはその人間関係の中で必ず指示する人間がおり、順序を決めてる事が多く、行動もその時々で変化するものです。
ところがADHDは、そうした目標につながる行動を取ることが出来ない上に、変化には対応できません。
事実、非常に単調な単純的流れ作業で、同じことを繰り返すということは、注意力が散漫と言われるADHDの発達障害の人の方が、作業は早いとの報告もあります。
つまりADHDは、その疲労の原因が「工夫が必要な作業」を伴う時に生じやすいのです。
それが「悩み」となり、また常識では出来ると一般的に思われてる作業が、本人にとっては理解できないために、人から非難され、その精神的負担のストレスで激しい疲労感を持つようになります。
このストレスは、外因的な要素から作られた自分への嫌悪感、つまり自己嫌悪です。
何度も堂々巡りになる、思考回路
知的障害や自閉症などにも共通するのですが、思考が限れた中で何度も同じ事を頭の中で繰り返す特徴があります。
発達障害では、反復行動というのはよく見られることですが、これは頭の中でも全く同じです。
ADHDの場合は、物事を記憶を頼りに想像を巡らすのが不得意です。
よく「頭の引き出し」と言いますが、人は単発でそれぞれ見たものをそのまま理解しているわけではありません。
むしろ、理解できるから物事や行動を記憶しているといえます。
例えば、「お茶を買ってこよう。」と思った場合、「昨日お茶がなかった。」とか、
「せっかく湯呑みもあるし。」などと、お茶を買うのが目的ではなく、買う理由を頭のなかで想像して、お財布をとってスーパーに出かけてるのです。
ところが、ADHDの場合は「お茶を買う」で止まる場合があります。
それがなんの目的だったかを人から言われてても、必要な理由や何故スーパーへ行かなければならないのか、そういった繋がりを結びつける事ができないのです。
いくら考えても記憶が整理されていないため、これは何度も「お茶を買うんだ。」が繰り返されます。
普通は、買ってきたらこれをしようなどの目的が最終的にあるため、「お茶を買う」という思考は次の行動へ移され、
お財布とかスーパーの開店時間や営業時間などに思考は移っていき、最初の発想に執着する必要はありません。
この思考の停滞は、入ってくる情報全ての一つ一つに起こるために、脳内でパニックとなるわけです。
当たり前で出来ると思われることが、出来ない事のストレスとは、実はそれは自分を許せない自己嫌悪に根本があります。
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自分を嫌になる自己嫌悪感からの脱出
ADHDは、自分が「出来ないこと」に対して実は人から指摘されなくても、自分で行う行動に自分で違和感を感じている人がほとんどです。
「なぜこんな簡単なミスをするんだろう?」とか、「どうして書類を整理できないんだろう。」と自己嫌悪に陥ります。
しかし、その停滞する思考性が大きなストレスであると気がついておらず、そして出来ない自分をどうしても許せないのです。
そして無計画の無さなども加わり、自分は駄目な人間だと思いこむようになります。
まず自分で答えを出そうとは思わないことです。
自分に対してストレスを与えている場合、それはカウンセリングなどでも他人がそのストレスを軽くする事はできません。
まずストレスを小さくするコツは、「努力を極力小さくすること」です。
集中力が無いなら、小さな集中力を出来るだけ数多くあげていくことで、出来ないのではなく、常に「足りないのだ。」と考えてストレスを自分から軽くします。
人間は反省しても、結局同じことをやるものですから、出来ないのが普通で自分をまず許してあげることですね。
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