ADHDの看護師に聞いた!仕事で困ったことと良かったこと
2017/04/09
人の言葉のニュアンスがわからない
看護師4年目でADHDと他の医師から診断された場合では、一時的な記憶が不明になることが多く、
注意散漫を指摘され、中でも会話でニュアンスが微妙にわからないという悩みを抱えています。
外科に勤める30代の女性看護師ですが、小さいころから憧れの職業だったので、転職に踏み切れないといった感じでした。
ADHDも前よりひどくなったと思ってるようなので、ADHDの悩みを持つ掲示板などで、
「恐らく小さなミスとか、失敗するかもしれないと、普段から強く不安に思う事からストレスを感じているからでは、ないでしょうか?」とアドバイスされたそうです。
実際、一時的に記憶が完全に無くなるわけではなく、ミスの詳細を後から人に話せるので、
ADHDの人によくある傾向、緊張感が高いとどうしても頭では混乱して、落ち着いて取り組めないというのが、そういったミスに繋がっている印象ですね。
看護師の職業柄、やることは複合的に多いため、どうしても整理がつかない点を悩んでおられました。
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職場ではどうしても受け入れてもらえず転職
看護師として相応しくないとの指摘で、最初の頃から薬剤を間違えたり、検温記録や連絡事項などのチェックを忘れるので、いい加減自分でも嫌になりました。
周囲も最初は、その看護師さんが30代後半で、年齢がその職場では高い方でしたので、気を遣ってフォローはしてくれていたそうです。
どうも、やることが幾つか重なるとパニックになり、整理がつかないために、慌ててしまうのでそれがミスの連続になるそうです。
また話を聞くと意外なのは、看護師の職場で医療機関だから、ADHDへの相互理解が深いとか思えば、実はそうではないという事でした。
発達障害は精神障害ではありませんが、「精神疾患のある人は、看護師に相応しくない。」とハッキリ言われるシチュエーションもあるようです。
やっぱり患者さんに直接迷惑がかかってしまうことなので、転職を希望されたそうですが、その後自宅で勉強をして、今は動物看護の仕事を保健所でやっているそうです。
1対1の対応であれば、ADHDの方でもゆっくり落ち着いて一緒に考えてくれると、なかなか評判になってるそうです。
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親から奨められ、看護師になりました
自分の希望としては、普通のOLになって会社で事務職を希望されていたADHDの方の場合、親の強い希望で、看護師になったケースがあります。
非常に苦労しているそうですが、未だ年齢が若く、看護師の資格を得る猛勉強の甲斐あって、看護師として就職したのはある程度規模の大きな病院だったそうです。
細かいミスや頻繁に忘れることは、病院内でのミーティングなどで、専用の手帳が支給され、しかもスケージュールを「何処でいつ確認するか?」を決められていたので、ADHDでも不便やストレスは無かったそうです。
ただ職場で勤めているうちに、どうしても不得意な事がわかるようになり、その疑問から他の科の専門医に相談し、それで就職してからADHDとわかったそうです。
ADHDとしては、急患の職場や、緊急を要する職種はミスが命取りになるので避け、入院病棟で今は活躍しています。
特に高齢者介護では、我慢強い特徴でかなり人材として重宝がられているようです。
老年看護でもミス連続、でもまだ頑張れそうです
看護師1年目から、レポートの提出、様々な文書の整理や事務系で特にミスが目立ち、機器の操作もおぼつかないので、「きっと精神障害かな?」
と思って、仕事の優先順位がわからず、一人パニックになってたので、以前のクリニックは辞めた看護師です。
しかし、せっかくとった資格ですから、地元で職場を探して今では老年慢性期、つまり病気や寿命でもうすぐお迎えが来るといった、専門病棟がある病院に再就職しています。
看護の内容は、自分が想像した通り、治療というよりはケアに関することなので、高齢者の自尊心を尊重し、職場に今では馴染めたように感じています。
それでも、ミスが多いのは相変わらずで、急患などで科に人材が足りない時にイレギュラーが入った時は、
他の人の仕事もカバーするので、そこでは今でもこなせてはいません。
普段は、亡くなる患者さんも私が多く看取ってきましたから、職場では「あんまり仕事が出来ない、頼りない人」に、たぶん陰では自分の事を言われてるでしょうね。
ただ、ストレスなのかADHDの特徴なのかは、自分でも確証が無いため、今は睡眠障害などの時に処方されたコンサータを服用して、休める時は充分休養をとって対応しています。
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