生きているのが辛いときに読んでほしい本ベスト4
2017/04/28
モリー先生との火曜日
最初に生きているのが辛いと、ADHDの方が感じたら読んで欲しいのは、米国のノンフィクション作品の翻訳版です。
筋萎縮性側索硬化症という難病に侵された社会学教授が生前行った、最後の授業を記録した本ですね。
2000年に刊行され僅かな期間にベストセラーになりました。
この「最後の授業」は、教え子だった新聞コラムニスト、ミッチ・アルボム氏と交わした14回の面談の内容の事です。
生きているのが辛いとか、悩みを抱えた教え子との心の交流を描いている本です。
難病におかされながらも16年前の生徒を記憶しており、何より最初に感銘を受けるのは、
アルボム氏が務めていた新聞社が、教授であるモリー・シュワルツ氏ととの面談に休暇を与えていたことです。
内容を読んで不思議な気持ちになるのは、教授が難病で車椅子生活をしながら、
その日常は極めて普通で、寝食、排泄、睡眠と規則正しい生活を続けていることです。
教授は不便をすべて受け入れており、病気と闘うのではなく、良い意味ですべておいて肩の力を抜いて、
今できることに満足し、人との出会いも体が思うようにいかなくても。教授はそれをとても楽しんでいます。
大きな広い心のありようが、読む人に癒しを与えます。
ADHDの人にとっては、社会に出ればストレスと、上手くいかない心理状態から生きているのが辛いと思う事が多いでしょう。
励ましの為に手に取って欲しい本です。
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人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある
非常に有名な歴史上の人物を中心に、教科書には載らないエピソードが満載の変わった歴史の本ですね。
日本人独特の型破りな前向きに何でも考える姿勢、「出来るかできないか?」
を考える前に、「失敗してもいいから、とりあえずやってしまえ!」
といった生きているのが辛いのを乗り越えるチャレンジ精神、窮地に追いやられても、必死に考え抜き、
自分でゴールを決めてやり抜く姿勢などは、ADHDの人でもかなり励まされます。
そもそも昔の人は、生きているのが辛いとか考える思考がもしかしたら、それほど無いのかもしれません。。
要点は、歴史上の偉人でも、「周囲の人々が問題ではなく、これが私の運命だ。」と割り切ってしまう潔さが、本の中のどの人物にも当てはまるところです。
生きているのが辛いと感じたら、ADHD以外の人でも読んで欲しい本の一つですね。
具体的なADHDの参考になるというより、豪快なメンタルをどうやって身に着けるのか、非常に参考になると思います。
ここでも面白いのは、「諦めの良さ」ですね。
人と同じように出来なくて当たり前、意地やプライドや見栄などではなく、
生きているのが辛いのではなく、自分なりの生き易さを追求する姿勢はなかなか読んでいて面白いです。
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石油の帝国—エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー
ADHDの発達障害とは直接関係ありませんが、非常に読みやすいノンフィクションであると同時に、
世界有数の社員約82万人を雇用し、世界200カ国に支社を持つ超巨大企業が、大きな事業の失敗、
世界的な原油流出事故から企業の信用が、地の底にまで堕ちる様子が最初に描かれます。
そこからどのように「帝国」と言われるまでになったストーリーを描いた本です。
「世界一嫌われた企業」と言われながら、敵を敵とも思わず、登場人物は今話題のアメリカ大統領の側近、国務長官が最高責任者だった頃の人物像や、
どうしてそのような行動をとったのかを、難しい言葉を使わず、誰でも読みやすい内容に仕上げています。
何しろ、特定の人物に焦点を当てるのではなく、怒涛のような荒波に立ち向かい、破竹の勢いで道を切り開くその原動力は
ADHDの人ではくよくよする心理に陥りやすいために、驚愕するかもしれません。
このような会社にとっては、事業として生きているのが辛いとは、とても言っていられないのでしょう。
些末なことに捉われず、「広く広大な眼を持つ」その考え方や、「大統領が次々変わろうが、我々は変わらない。」
と断言する、好き嫌いを超えて破格のスケールの物語が展開します。
有名なAppleのCEO、スティーブ・ジョブズの書籍を抜いて、年間最優秀ビジネス書に選ばれました。
ジャーナリスト最高の栄誉といわれるピューリッツァー賞を受賞した著者が、
400件以上のインタビューと暴露された米政府文書、現地調査などから、「企業のサクセスストーリー」とは、
如何に怒涛のような破天荒なものなのかを描き切っていますね。
ADHDの人などは、「努力」とか、「最後は自分の決断と勇気」を本書から貰えると思います。
「逆境をチャンスに次々変えていく」とう点で、非常に参考になる本です。
くよくよ考えず、生きているのが辛いと感じたら、そのスケールの大きさは感じて欲しいですね。
ホーキング、自らを語る
2014年に書かれたこの本も、ADHDとは直接関係ありませんが、筋萎縮性軸索硬化症が発症し、
その人生のほとんどが車椅子で、言葉もあまり出来ず、手も思うように動かない中で、どんな偉大な研究者も、
その私生活では大きな悩みを抱えて生きていた様子を描いた本です。
ホーキング自身の「人間性」に焦点を当てて書いている自叙伝で、
まさしく生きているのが辛いと思うようになったら手に取って欲しい本ですね。
難病抱えても、楽しそうに研究に没頭し、自分にとっては、人生がまず一番重要だと博士は言い切ります。
その合間に楽しい仕事があるだけという姿勢は、障害を持つADHDの方には、夢中になることが無くても、生きるヒントになるかもしれませんね。
そして生きるのが辛いのはなぜか、についてが、この著書には見つけることが出来るかもしれません。
本書の特徴は飾らない言葉で、ユーモアたっぷりに自分に降りかかった出来事を描いていることです。
しかもこの難病でありながら、「病気は、研究の妨げに感じたことが無い。」と言い切るその姿勢は、なかなか感動できる一冊です。
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