ADHDでも採用されやすい求人票の見かた4つのポイント
2017/04/09
ポイント1.ADHDの人が向いていない職業とは?
ADHDに関する説明は長くなるので割愛し、ADHDとして既に診断を受けている方向けに、一体どんな職業、求人が、ADHDの人にとっては少々難しいのかを解説しましょう。
まずADHDの方は、一般的な事務作業に関しては雑務に関してかなり不利な面が多いです。
事務職、デスクワークと言ってもその作業は少々煩雑です。「コピーを15部それぞれ取って来てくれ。」
と指示されたかと思えば、途中で「会議用の資料も持ってきて。」、「来客でお茶を準備して。」など、追加業務は次々出てきます。
それに、秘書とか、デザイン系の事務、交通状況を把握し、的確にいち早いルートを取り出すルートドライバーなどの求人は、ADHDの方には向いてはいないでしょう。
では単純作業の求人ではどうかと言えば、現在こうした職種は国内よりも海外へ拠点を移しているので、今は就職状況としてはADHDの人は余計に仕事が選べる範囲は狭いのです。
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ポイント2.ADHDの人が向いている職業:介護
まず大人のADHDの人は、数々の就職で多くのミスや失敗で嫌な思いをしています。
「どうしてこんな事が出来ないんだ!」なんてセリフは、どこの職場でも1度は耳にしたことはあるはずです。
まず心得て欲しいのは、中規模以上の社員が多い職場に、ADHDの人が就職するのは、非常にハードルが高いという事です。
加えて、完全な赤の他人、つまり商売では対人を要求される接客業の求人などは、応用する仕事が多いので、これを避けるべきですね。
そうなると、ADHDの職種の分野は非常に狭く感じませんか?
しかしながらそれは、あくまでも「生産と収益」を追求する一般的な会社の場合であって、それ以外で視野を広げると、ADHDの職種、求人は実は非常に広いのです。
その一つは、「介護」の求人です。
現在、介護系のヘルパー、介護士やそのアルバイトは求人があっても、まず人が集まりません。
理由は、作業の「理不尽さ」にあるとよく言われています。介護は、ほとんどが非効率な作業で満ちているんですね。
人が「トイレに行きたい」とか、「お腹が減った」という要求には、理屈は通用しません。
それに、非常に動作も若い健康的な人に比べて、どれも緩慢で遅いのです。
こうした現場では、「一つの事を根気よくできる人」をとにかく求めています。
介護は「成果」を求める仕事では無いのです。知り合いでADHDと診断され、
今まで多くの就職をして、職場で嫌われた人が現在やっていることは、ハローワークで見つけた求人、「自宅介護支援」です。
自分の住まいを介護の必要な職場の近くに移住し、そこで地域の介護支援の職業を選んで、非常に長く続いています。
ポイント3.ハローワークの職種から見える職種:人が嫌がる職業
ハローワークと呼ばれる職業紹介所へ出向けば、様々な求職票、職種が出ていますが、
最近の傾向では少子化と高齢化による、小規模事業者の求人が多いのですが、
中でも清掃、介護、ルート配送などで、その職種で人がなかなか集まらない現状が多いようになっています。
その中には、一般的な民間の求人情報とは異なる、あえて言うなら「隙間産業」的な職業、職種が今では多く見つかります。
そこでADHDの方が注目する部分は、「非正規雇用」です。
何故なら、正規社員の場合は、時間給で給与は計算しても「基本給」という枠があるために、会社内では作業部署が変わったり、
求められるスキルが入社後変わることは多々あるからです。
ですから敢えてここではパートや、臨時求人に注目し、そこで実績や達成する喜びを得ることが先決です。
「病院での食器洗浄作業」とか、「乗用草刈」とか、「鍵修理」や「靴修理」など、作業のほとんどは機械任せで、残業もノルマも要求されない求人、仕事選びです。
清掃作業員もその求人の一つで、ドライバーではなく補助であれば、
やることは時間以内にゴミ収集を終えるだけといった目的がシンプルなのはADHDに合っています。
ビル清掃なども、真面目に作業をこなしていれば、そこには「成果」はあまり必要ありません。
一般の人では、そうした作業は「つまらない」事かもしれませんが、誰かがやらなければならない、どれも本当は重要な仕事の一つです。
「残業が無い。」、「成果を必要としない。」、「作業はシンプル。」この3つをキーワードに、雇用を見つけていくことが重要です。
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ポイント4.決して職種を見下げて見ない事
ADHDに限らず、この頃の傾向ですが「たちが低い職業は、惨めだ。」」といった大きな誤解が世間にはあります。
しかし、ADHDの人でしたら自分がミスしたことを、「原因」ではなく、その仕事の中身をよく思い出す様にしてください。
世間一般の職業、職種は、ほとんどが「成果物」つまり懸命に会社で作ったサービスや商品や、仕入れたものを売るとか、取引きして販売することで生計を立てています。
言ってみればその目的は、「より多くのお金を得ること。」これ以外に理由はありません。
しかし成果が具体的に無くても、清掃は絶対的にこの世から消えませんし、介護や修理などのサービスは、具体的に何かを作って売っているわけでは無いのです。
これらは、自分のスキル向上を肌で感じたい人には、物足りないと目には写ります。
ですが、あった方が便利というのに対し、「無ければできない。」という立場は、社会的に必要とされている職業でもあります。
仕事のやりがいを感じるには、2つしかないと言われています。それは、「自分が積極的にお金を稼いだ自覚がある事。」
と、「自分は社会に役立っている。」のこの2つです。それ以外は、「お金を多く稼ぐ。」という部分でしか、働いている実感はしないのです。
会社員でも、それは「給与支給日」という目標があるから出来るのです。
どんな職業でも職種でもそれは同じです。
問題は「いくらもらえるか?」でしかありません。
ADHDの人は、社会的にまだまだ立場が弱い存在ですから、逆転の発想でその立場と見られがちな職業に焦点を当てて、
自分から率先してその仕事に就くのは、比較的簡単に「成果」を実感することができます。
なぜなら、その多くは「これだけやらないと、お金がもらえない。」という心配はあまり必要ないからです。
「限られた時間内で、必要な作業を終えて帰宅するだけ。」というのは、考えてみれば、シンプルで就職の原理原則でもあるのです。
就職もADHDの方は、職種、求人に対する発想の転換は必要ということでしょう。
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